米国学生情報センター研究所(National Student Clearinghouse Research Center)は2015年12月15日、2015年秋学期の大学在籍者数に関する報告書「現学期在籍者推定数 ~2015年秋学期~(Current Term Enrollment Estimates – Fall 2015)」を発表した。これによると、2015年秋学期の米国大学在籍者総数は約1,930万人で、前年同期比1.7%減であることが明らかにされた。また、25歳以上の学生の在籍者数は、過去3年間連続で減少しており、2015年秋学期は前年同期から4.3%に相当する30万8,000人減であったという。それ以外の主要な結果は以下の通り。
・2015年秋学期の在籍者数減少率が高かったセクターは、公立2年制大学(2.4%減)と4年制営利大学(13.7%減)
・25歳以上の学生は、2015年秋学期在籍者全体の36%を占めるが、前年同期からの在籍者減少数の91%が25歳以上の学生
・2015年秋学期の2年制公立大学在籍者数は前年同期から14万5,000人減少し、2013年同期からは42万3,000人減少。また、減少数の89%が25歳以上の学生
・2015年秋学期在籍者の86%は学士課程に在籍
・4年制公立大学在籍者数は前年同期比0.4%増。一方、4年制私立非営利大学は同0.3%減で、パートタイム学生数の減少率が3.1%と最大
・全体でパートタイム学生数の減少率が2.1%であるのに対し、フルタイム学生数の減少率は1.5%
・女子学生数の減少率が2.0%であるのに対し、男子学生数の減少率は1.4%
・全米の37州で在籍者数が減少したのに対し、13州とワシントンDCでは増加
National Student Clearinghouse:College Enrollment Down Once Again