【ニュース・アメリカ】2015年度の州政府による高等教育への財務支援、50州中45州で2008年度レベルを下回る

州高等教育経営責任者協会(State Higher Education Executive Officers Association:SHEEO)は4月27日、州及び地方政府による高等教育に対する財務支援状況をまとめた年次報告書「2015年度州政府高等教育財務状況(SHEF:FY 2015 – State Higher Education Finance)」を発表した。

 

これによると、2015年度に州及び地方政府が高等教育に投入した金額は約910億ドルで、前年度から40億ドル以上増額されたが、景気後退以前のレベルをまだ下回ることが明らかにされた。

 

また、50州中40州において財務支援が増額され、州及び地方政府による学生1人あたりの平均助成額は、前年度比5.2%増の6,966ドルとなったものの、2008年度の学生1人あたりの平均助成額8,221ドルを15.3%下回り、50州中45州において学生1人あたりの平均助成額が2008年度レベルを下回っていることが判明した。

 

その他の主要な結果は以下の通り。

 

•2015年度の学生1人あたりの授業料収入は、前年度比2.5%増で増加率は低下。また、授業料収入が収入全体に占める割合は46.5%で、2011年以降最低であるが、景気後退前の35.8%を大きく上回る。
•2015年度のフルタイム相当(full-time equivalent:FTE)在籍学生数は、前年度比1.1%減の1,110万人で、ピークであった2011年度の1,160万人から4年連続で減少。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
STATE HIGHER EDUCATION FINANCE FY 2015[PDF:1.49MB]

 

State Higher Education Executive Officers Association:SHEEO RELEASES STATE HIGHER EDUCATION FINANCE FY 2015

地域 北米
アメリカ
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