【ニュース・アメリカ】2014年秋学期の米国大学院入学者数、前年同期比で3.5%増

米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)は2015年9月17日、大学院記録検証委員会(Graduate Record Examinations (GRE) Board)と合同で作成した米国大学院に関する年次報告書「大学院在籍・学位取得状況 2004年~2014年(Graduate Enrollment and Degrees: 2004 to 2014)」(URL1)を発表した。これによると、2014年秋学期の大学院入学者数は2013年秋学期と比較すると3.5%増で、2009年以降で最大の増加率となった。具体的に、同調査に回答した大学院636校は、2014年秋学期に210万通の入学願書を受領し、85万通の合格通知を発行した結果、新入学者数は約48万人であったという。同調査の主要な結果は以下の通り。

・ビジネス専攻出願者数は2013年秋学期から2014年秋学期で5.4%増。また、同機関で出願者数増加率が大きかった専攻分野は、数学・コンピュータ科学(22.0%)と工学(10.5%)。

・2014年秋学期の在籍者総数の多い専攻分野は教育とビジネスで、大学院在籍者総数の中で占める割合はそれぞれ19%と15%。

・同調査に回答した大学院では、2013-2014学年度に博士号約7万3,000件、修士号約52万6,000件、大学院修了証約3万6,000件を付与。

・2014年秋学期の新入学者数を前年同期と比較すると、博士課程は1.9%増で修士課程では3.7%増。

・2014年秋学期の大学院入学者全体の57.9%は女子学生。

・2014年秋学期に大学院に入学したマイノリティ学生数は、前年同期と比較して、ヒスパニック・ラテン系学生で6.8%増、黒人・アフリカ系学生で2.0%増、米国先住民・アラスカ先住民では3.0%減で、米国人及び永住権保有学生の24.2%がマイノリティ学生。

URL1: http://cgsnet.org/ckfinder/userfiles/files/GEDReport_2014.pdf
URL2: http://www.cgsnet.org/graduate-schools-report-35-increase-first-time-enrollment

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 入試・学生募集、学生の多様性
統計、データ 統計・データ