【ニュース・アメリカ】2014年に米国内で行われた企業による研究開発費、2013年から5.6%増の3,410億ドル

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年8月25日、NSF傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)が、2014年に米国内で行われた企業による研究開発(R&D)費に関する報告書「企業は2014年に米国内で行われたR&D活動に3,410億ドルを投入(Businesses Spent $341 Billion on R&D Performed in the United States in 2014)」を発表したことを明らかにした。これによると、2014年に米国内で行われたR&D活動に対し、企業は3,410億ドルを投入しており、前年比5.6%増であったことが明らかにされた。内訳は、開発78%、応用研究16%、基礎研究6%となっている。また、資金源は自社資金が2,830億ドルで前年比6.7%増となり、それ以外の資金源は580億ドルで、そのうち連邦政府助成が270億ドルと最も大きな割合を占め、中でも国防総省からは190億ドルの助成が行われている。さらに、連邦助成の92%は、航空宇宙製品・部品、専門科学技術サービス、及び、コンピュータ・電子製品に投入されたことが明らかになった。それ以外の主な結果は以下の通り。

  • 中小企業による活動は、2014年の米国企業R&D費の16%であった一方、米国内従業員数500~2万4,999人の企業による活動は同48%で、残りの36%は従業員数2万5,000人以上の企業による活動。
  • R&D活動を実施、もしくは資金提供をした企業の米国内総従業員数は2,150万人で、このうち150万人がR&D要員。
  • R&D費の資金源が自社資金である活動の30%はカリフォルニア州において実施。それ以外の州は、マサチューセッツ州(6%)、ミシガン州(5%)、ワシントン州(5%)、テキサス州(5%)、イリノイ州(4%)、ニュージャージー州(4%)、ニューヨーク州(4%)、ペンシルバニア州(3%)など。

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
National Science Foundation:Businesses Spent $341 Billion on R&D Performed in the United States in 2014

 

National Science Foundation:Survey shows broad support for national precision medicine study

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
統計、データ 統計・データ