【ニュース・アメリカ】2013年の米国大学からの博士号取得者、半数近くは女性でマイノリティ学生の割合が増加

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は、2013年に米国大学から博士号を付与された学生に関する報告書「米国大学からの博士号取得者 ~2013年~(Doctorate Recipients from U.S. Universities:2013)」(URL1)を発表した。本報告書は、同年の博士号取得者に関するデータを、国籍、性別、人種・民族、及び専攻分野別にまとめ、①米国で博士号を取得しているのは誰か、②学生にとって魅力的な分野は何か、③どのような影響により博士号取得につながったのか、④卒業後の傾向はどのようであるか、⑤大学が学生を引き付ける要素は何か、⑥要した費用と就職結果にはどのような違いがあるか、という6つの問題を取り上げている。主要な結果は以下の通り。

・2013年の博士号取得者全体の46%は女性で、2002年以降、博士号を取得した米国人及び永住権保有者の大半は女性。

・黒人・アフリカ系米国人の博士号取得者の割合は、1993年の4.5%から2013年には6.4%に増加。また、同時期におけるヒスパニック・ラテン系米国人の博士号取得者の割合は3.4%から6.3%に増加。

・2003年~2013年に学生ビザを取得して米国大学から博士号を取得した留学生の70%が留学生数上位10カ国の出身で、上位3カ国の中国、インド、韓国からの留学生数は留学生全体の50%以上。

・科学工学分野専攻者が同年の博士号取得者の74%を占め、2003年の65%から上昇。

URL1: http://www.nsf.gov/statistics/sed/2013/digest/
URL2: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=134980&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ