【ニュース・アメリカ】18~30歳の米国人労働者、失業率が高い傾向があるものの将来に対しては楽観的

連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board:FRB)は2016年12月19日、米国の若年労働者の就職状況に関する調査報告書「若年労働者の経験と視点(Experiences and Perspectives of Young Workers)」を発表した。本報告書は、FRBによる2回目の若年労働者調査(Survey of Young Workers)の一環として2015年に収集されたデータを分析したもので、18~30歳の米国成人の学歴、就職経験、求人状況、経済的自立状況などが提示されている。これによると、若年労働者の失業率は労働者全体と比較すると高いものの、全般的には、将来の就職機会に対して全体の61%が楽観的と回答し、2013年調査時の45%から増加した。また、高等教育を受けた回答者及び現在就職している回答者は、将来の就職機会に対して楽観的な傾向が強いことも明らかになった。さらには、若年労働者は、柔軟性のある非常勤や契約社員としての勤務よりも、安定性のある正社員としての就職を希望しており、正社員として働く回答者は、給与や福利厚生手当などに対する満足度も高い傾向にあることが明らかにされた。この他、全体の73%が収入で月々の支出を賄うことが可能と回答し、2013年調査時の64%から増加し、仮に4週間収入が絶たれたとしても生活に支障をきたすことがないとの回答者の割合も前回調査時から増加した。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Federal Reserve Board:Experiences and Perspectives of Young Workers[PDF:1.16MB]

Federal Reserve Board:Federal Reserve Board report highlights findings of 2015 Survey of Young Workers

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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統計、データ 統計・データ