【ニュース・アメリカ】高等教育機関における2015年のオンライン講座受講者数、前年比3.9%増で13年連続増加

オンライン学習コンソーシアム(Online Learning Consortium:OLC)は2016年2月9日、バブソン調査研究グループ(Babson Survey Research Group)がOLCやピアソン社(Pearson)などと協力して作成した、高等教育機関におけるオンライン講座受講状況に関する調査報告書「オンライン成績表 ~米国におけるオンライン教育の追跡~(Online Report Card: Tracking Online Education in the United States)」を発表したことを明らかにした。これによると、2015年にオンライン講座を少なくとも1科目受講していた学生の割合は、前年比3.9%増であったという。また、増加率は、私立非営利大学で11.3%であった一方で、営利大学では2.8%減であるなど、セクタによって大きな差があることが判明した。同報告書の共同執筆者であるバブソン調査研究グループのエレーン・アレン氏(I. Elaine Allen)によると、オンライン講座受講者数は13年連続で増加しているという。それ以外の主要な調査結果は以下の通り。

・オンライン講座を少なくとも1科目受講する学生は、大学生全体の28%に相当する582万8,826人で、前年比21万7,275人増。

・2014年秋学期にオンライン講座を受講した学生約580万人のうち、全受講科目がオンライン講座であった学生は約285万人。

・オンライン講座受講生の割合が最も高いセクタは公立大学で、学士課程在籍学生の72.7%と大学院在籍学生の38.7%がオンライン講座を受講・オンライン学習が大学の長期戦略において重要と回答した最高学務責任者の割合は、前年の70.8%から63.3%に減少。

 

Online Learning Consortium, Babson Study: Distance Education Enrollment Growth Continues

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ