【ニュース・アメリカ】高等教育擁護団体2組織、カリフォルニア州における公立高等教育に関する報告書をそれぞれ発表

高等教育擁護団体のカリフォルニア州高等教育回復連合(Reclaim California Higher Education Coalition)と大学の未来財団(College Futures Foundation)は2017年1月24日、カリフォルニア州における公立高等教育に関する報告書をそれぞれ発表した。カリフォルニア州高等教育回復連合による報告書「48ドルでの修正 ~カリフォルニア回復連合の高等教育基本計画~(The $48 fix:Reclaiming California’s Master Plan for Higher Education)」は、評価の高いカリフォルニア州の高等教育基本計画の当初の精神を取り戻すために、学生1人あたりの州政府による高等教育予算を2000年レベルに戻し、全学生に大学進学の機会を与え、授業料を無料とすることを主張している。また、これを実現するためには、カリフォルニア在住家庭が1世帯当たり年間平均48ドルを所得税に加算するだけで達成できるとしているが、年収100万ドル超の高額所得世帯の負担は年間最高5万240ドルになり、低所得家庭の負担は少なくなるという。一方、大学の未来財団による報告書「国民の信頼確保 ~カリフォルニア州における高等教育財政再建に向けた具体的措置~(Securing the Public Trust:Practical Steps toward Higher Education Finance Reform in California)」は、カリフォルニア州政府は公立大学への資金提供手段を変更し、財政上の決定をすべきであると主張しており、経済状況によって収入が大きく左右されることのない手段を見つけるべきである他、大学職員に対する福利厚生予算を改善し、州立大学に対して学生の成功のためにより多くの資金を投入させるべきであり、大学の説明責任と透明性を高めるためにシステムを改善すべきとしている。

 

なお、各報告書は、以下よりダウンロード可能。
Reclaim California Higher Education Coalition:The $48 fix: Reclaiming California’s MASTER PLAN for Higher Education[PDF:3.23MB]

College Futures Foundation:Securing the Public Trust: Practical Steps toward Higher Education Finance Reform in California[PDF:763.00KB]

 

Inside Higher ED:Reports Argue for Changes to California Higher Ed

地域 北米
アメリカ
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