米国国家規格協会（American National Standards Institute：ANSI）は、2015年12月1日、ワシントンDCに所在する米国教育協議会（American Council on Education：ACE）本部において、首尾一貫した透明性の高い米国の資格認定システム確立を目的とした多方面からのアプローチを戦略化するために、高等教育及び産業界のステークホルダーが協力する「資格認定透明性イニシアティブ協力（Credential Transparency Initiative（CTI）Collaborative）」が立ち上げられたことを発表した。ルミナ財団（Lumina Foundation）による資金提供を受けるCTIは、雇用主・学生・求職者・労働者の間に見られる、認定書、学位、修了証、免許など、その違いの理解や解釈の難しい資格認定に関する混乱状態の緩和を目指すものである。具体的には、様々な資格に関し、その能力、転換価値、評価の難度、第三者による承認状況などの閲覧が可能な資格レジストリを作成する。また、ジョージワシントン大学公共政策研究所（George Washington University’s Institute of Public Policy：GWIPP、ワシントンDC）、ANSIの支部であるワーククレッド（Workcred）、及び、南イリノイ大学カーボンデール校（Southern Illinois University（SIU）Carbondale）人材開発センター（Center for Workforce Development）が提携してCTIを主導する。なお、同イニシアティブの戦略方針は、ACE、米国コミュニティカレッジ協会（American Association of Community Colleges：AACC）、ビジネス・ラウンドテーブル（Business Roundtable：BRT）、全米産業審議会経済開発委員会（Committee for Economic Development of The Conference Board）、製造研究所（Manufacturing Institute）、米国商工会議所財団（U.S. Chamber of Commerce Foundation）、及び、大学専門職・継続教育協会（University Professional and Continuing Education Association：UPCEA）で構成される執行委員会が提供することになる。

American National Standards Institute：Credential Transparency Initiative Collaborative Launches