【ニュース・アメリカ】連邦議会上院、教育長官候補指名のベッツィー・デボス氏の承認投票は来週を予定

連邦議会上院は2017年2月3日、ドナルド・トランプ大統領から教育長官候補に指名されたベッツィー・デボス氏(Betsy DeVos)の就任承認に関する採決を行い、賛成52票、反対48票で来週にも承認に向けた最終採択を行うことを決定した。本最終採択は、賛成50票、反対50票となる可能性も考えられており、その場合は、マイク・ペンス副大統領が、閣僚候補の採決では史上初となる決定票を投じる可能性もある。上院規則により、デボス氏の長官就任を承認するまでには、更に30時間の討議が義務付けられており、民主党が討議の時間を返上しなければ、最終採決は2月7日に行われることになる。共和党では、スーザン・コリンズ上院議員(Susan Collins、メイン州選出共和党)とリサ・マーコウスキ上院議員(Lisa Murkowski、アラスカ州選出共和党)の2人が反対票を投じると表明しており、これ以上の票を逃せない状態にある。デボス氏の教育長官就任は、教員組合を始めとするリベラル系グループが強く反対しており、国民からも同氏の就任に反対する電話やEメールなどが、多数の上院議員の事務所に寄せられている。また、下院少数党院内総務のチャック・シューマー上院議員(Chuck Schumer、ニューヨーク州選出民主党)は、デボス氏の教育長官としての資質に関し、「利益相反」「基本的信用・イデオロギ」「教育政策に対する展望」の3つの分野のいずれにおいても不適格で、これまでに見た閣僚候補の中で最低と強く非難した。

 

The Hill:Senate advances DeVos’s nomination, setting her up for final vote

地域 北米
アメリカ
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