米国科学財団（National Science Foundation：NSF）傘下の米国科学工学統計センター（National Center for Science and Engineering Statistics：NCSES）は、2015年度の連邦助成受給研究開発センター（Federally Funded Research and Development Center：FFRDC）の研究開発費に関する報告書「連邦助成受給R＆Dセンターの2015年度研究開発（R＆D）支出は185億ドルに回復（Federally Funded R＆D Centers Rebound to ＄18.5 Billion in R＆D Spending in FY 2015）」を発表した。本報告書は、米国内のFFRDC42機関の2015年度のR&D支出を検証したもので、2014年度から3.1％増の185億ドルであったことが明らかにされた。これは、4年連続でR＆D支出が減少し、その後2年間は横ばい状態であったものが、初めて増加に転じたことになる。2015年度のFFRDCによるR＆D支出の内訳は、22％が基礎研究、39％が応用研究、38％が開発に割り当てられた。また、R＆D支出総額の半分以上は、米航空宇宙局（National Aeronautics and Space Administration：NASA）傘下のジェット推進研究所（Jet Propulsion Laboratory）と、エネルギー省（Department of Energy）傘下の国立研究所5機関の合計6機関によるものであった。

 
なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
National Science Foundation：Federally Funded R＆D Centers Rebound to ＄18.5 Billion in R＆D Spending in FY 2015

2017年4月4日

National Science Foundation：Federally funded R＆D center funding rebounded in FY 2015