【ニュース・アメリカ】質の高い大学教員、学生の教員評価によるフィードバックには必ずしも反映されず

ミシガン大学アナーバー校(University of Michigan at Ann Arbor)の研究者らは2017年5月9日、優秀な大学教員に関する研究結果をまとめた報告書「測定~高等教育における教員の有効性の評価~(Measuring Up:Assessing Instructor Effectiveness in Higher Education)」を発表した。

 

本研究では、営利大学のフェニックス大学(University of Phoenix、アリゾナ州)で2001年~2014年に基礎代数学の講座を履修した学生約34万人に関し、標準期末試験の得点、当該講座受講後に履修した代数学講座での成績、及び、学生による教員評価などのデータを分析した。その結果、質の高い指導者は、学生の成績を「B」評定から「Bプラス(B+)」評定に向上させているが、そのことは必ずしも学生の教員評価によるフィードバックとして反映されていないことが明らかにされた。一方、学生による教員評価では「A」評定など高い成績評定を与えた教員が高く評価される傾向が見られることが明らかにされている。

 

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
EducationNext:Measuring Up:Assessing instructor effectiveness in higher education

 

The Chronicle of Higher Education:Students Don’t Always Recognize Good Teaching, Study Finds

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 教員の養成・確保