【ニュース・アメリカ】米国高校カウンセラー、留学生の大学進学指導で外部エージェントとの協力などに関する課題に直面

米国大学入学カウンセリング協会(National Association for College Admission Counseling:NACAC)は、米国高校で学ぶ留学生の米国大学進学カウンセリングに関与するカウンセラーを対象とした調査結果をまとめた報告書「大学入学手続きにおける高校留学生の支援(Supporting International High School Students in the College Admission Process)」を発表した。

 

本報告書は、公立・私立高校カウンセラー20人との面接結果を中心に、NACACが実施した2016年カウンセリングの傾向調査(2016 Counseling Trends Survey)の結果を加えて分析したもので、米国大学進学準備として米国高校卒業を目指す留学生を適切に支援するための技能・知識の現状を提示している。

 

同調査の下で面接を行った高校カウンセラーは、留学生は、米国大学入学手続きにおいて使用される特有の語彙及びスラングの理解が困難な場合が多いことを明らかにした。また、大学が留学生募集において、生徒の家族が子どもの大学進学のために利用するエージェントと、どのようにうまく協力できるかが分からないとコメントしていることが明らかになった。面接に応じたカウンセラーの75%は、留学生は大学入学手続きを進める中でエージェントを利用していると報告しているが、高校のカウンセリング室とエージェントの間での関係に関する指針を明確に文書化している学校はなく、カウンセラーが外部コンサルタントとの協力において戸惑っているのが現状であることが判明した。その他、面接に参加したカウンセラー20人全員が、研修機会を通して恩恵を受けることができると回答している。なお、NACACは、2017年秋にマサチューセッツ州ボストンで開催される年次総会(2017 National Conference)と併せて、米国大学進学に際しての留学生の試験要件、移民法の基礎知識、及び、コミュニケーション戦略などに関する2日間のワークショップを開催する予定である。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
National Association for College Admission Counseling:SUPPORTING INTERNATIONAL HIGH SCHOOL STUDENTS IN THE COLLEGE ADMISSION PROCESS[PDF:3.45MB]

 

2017年7月27日

 

National Association for College Admission Counseling:More Training Needed for High School Counselors Serving International Students

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化、学生交流