【ニュース・アメリカ】米国高校で学ぶ留学生数、2004年~2016年の間で約3倍に増加

国際教育研究所(Institute of International Education:IIE)は、米国高校で学ぶ留学生に関する報告書「世界的に可動性のある青少年:米国中等教育における留学生の傾向、2013年~2016年(Globally Mobile Youth:Trends in International Secondary Students in the United States, 2013-2016)」を発表した。

 

これによると、米国高校で学ぶ留学生数は、2004年~2016年の間で3倍以上に増加し、約8万2,000人となったことが明らかにされた。また、短期交流プログラムではなく、高校卒業証書取得のために在籍する傾向が高くなりつつあることが判明した。一方、2013年~2016年の間では、米国高校留学生数は12%増であるものの、年間増加率は、2013年の8%増から2016年には1%増へと減少していることが明らかになった。国別の内訳では、中国人留学生が全体の約半数を占め、中国人高校留学生数は、2013年~2016年の間に48%増となっている。さらには、受入態勢に関しても、留学生を受け入れる米国高校数は過去3年間で500校増加しており、全米50州及びコロンビア特別区の全てにおいて高校留学生の受け入れを行っている。しかし、米国の中等教育を受ける生徒数1,550万人超の中では、留学生の割合は僅か0.5%に留まっている。その他の主な結果は以下の通り。

  • 高校留学生数で上位3位の州は、カリフォルニア州・ニューヨーク州、テキサス州で、高等教育留学生と同じ。卒業証書取得を目的とした学生ビザ(F-1)保有留学生が多い州は、カリフォルニア州・ニューヨーク州・マサチューセッツ州・フロリダ州で、交流訪問者ビザ(J-1)を保有する短期交換留学プログラム参加者が多い州は、ミシガン州・テキサス州・カリフォルニア州・オレゴン州。
  • 2016年の米国高校留学生全体の72%はF-1ビザを取得した卒業証書取得目的の生徒で、交流目的の短期プログラムに参加するJ-1ビザ取得者は28%。
  • F-1ビザを保有する高校留学生の78%はアジア出身者で、欧州と南米・カリブ諸島出身者がそれぞれ9%と8%を占める。

 

2017年8月8日

 

Institute of International Education:Globally Mobile Youth:Trends in International Secondary Students in the United States, 2013-2016(報告書はダウンロード可能)

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化
統計、データ 統計・データ