カリフォルニア大学バークレー校（University of California, Berkeley）経済学助教のダニー・ヤガン氏（Danny Yagan）らは、大学に在籍する学生及びその家族の年収などに関する調査結果「移動度成績表　～世代間での移動度における大学の役割～（Mobility Report Cards：The Role of Colleges in Intergenerational Mobility）」を発表した。ヤガン氏らは、1980～1991年に生まれた学生約3,000万人の追跡調査をした結果、アイビーリーグ大学5校を含む著名大学38校において、年収が全米の上位1％に属する家庭の学生数が下位60％の家庭の学生数を上回ることが明らかにされた。また、年収が上位0.1％に属する家庭の学生の約40％と、上位1％に属する家庭の学生の約25％は、エリート大学と呼ばれる高競争率の大学に進学しているのに対し、下位20％に属する家庭の学生でエリート大学に進学するのは0.5％未満で、大学に進学する学生は全体の半分以下であることが明らかになった。

なお、本調査結果は、以下より閲覧可能。
Mobility Report Cards：The Role of Colleges in Intergenerational Mobility：The Equality of Opportunity Project

The New York Times：Some Colleges Have More Students From the Top 1 Percent Than the Bottom 60. Find Yours.