【ニュース・アメリカ】米国著名大学に在籍する黒人・ヒスパニック系学生、35年前よりも全体に占める割合が低下

ニューヨーク・タイムズ紙(New York Times)は2017年8月24日、米国著名大学に在学する学生の人種別多様性を独自に分析した結果を発表した。
これによると、積極的格差是正措置(affirmative action)が導入されて数十年が経過するにもかかわらず、著名大学における黒人学生及びヒスパニック系学生の割合は、35年前よりも低下していることが明らかにされた。

 

2015年のデータによると、これらの大学に在籍する1年生全体の中で黒人学生が占める割合は6%で1980年から変化がないが、大学生年齢の米国人全体の中で黒人が占める割合は約15%で、大学生年齢人口に占める割合と大学1年在籍者数に占める割合との間での格差は、35年前の7ポイントから10ポイントに拡大していることが明らかにされた。

 

また、ヒスパニック系学生に関しては、著名大学1年在籍者全体に占める割合は増加しているものの、大学生年齢人口も大幅に増加していることから、両者間での格差は、1980年の3ポイントから2015年には9ポイントに拡大しているという。米国教育協議会(American Council on Education)上級副会長のテリー・ハートル(Terry Hartle)氏は、競争率の低い大学では黒人及びヒスパニック系学生の割合は増加しているものの、非常に競争率の高い大学では割合の増加が見られないとしている。

 

The New York Times:Even With Affirmative Action, Blacks and Hispanics Are More Underrepresented at Top Colleges Than 35 Years Ago

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ