【ニュース・アメリカ】米国科学財団(NSF)、環境生物学部門EEIDプログラムの下でジカ熱に関する研究提案を募集

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)環境生物学部門(Division of Environmental Biology)の感染症の生態学と進化(Ecology and Evolution of Infectious Diseases:EEID)プログラムは、2016年2月9日付で科学コミュニティ宛の書簡(Dear Colleague Letter)を送付し、ジカ熱(Zika)に関する研究提案書を募集中であることを通達した。

ジカ・ウィルスの感染は、2014年に仏領ポリネシアに広がり、2015年にはメキシコ、中米、カリブ諸島、南米に更に広がっている。ジカ熱の症状は、発熱・湿疹・関節痛・目の充血など、デング熱の軽い症状とよく似ているが、予防薬やワクチンはまだ開発されていない。また、妊婦から胎児に感染すると、出生異常の原因となる可能性が疑われている。NSFのEEIDプログラムは、

①人間以外でジカ・ウィルスの宿主となる種は何か。

②ジカ・ウィルスが人間以外の宿主と人間との間で感染する速度はどの程度か。

③ジカ・ウィルスの感染が地域規模から大陸規模に拡大される速度はどの程度か。

④ベクトル制御手段の効果の導入により、ジカ・ウィルスの感染ダイナミクス及び空間的拡散に関する数学的モデルの開発は可能か。

などの解明を目指す。

 

National Science Foundation:National Science Foundation issues call for Zika virus proposals

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング