米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2016年1月7日、変革的なコンピュータ及び情報技術研究を支援するために、学際的かつ複数の研究者で構成される研究チーム3組に対し、「コンピュータにおける探検（Expeditions in Computing）」プログラムの下で5年間にわたってそれぞれ1,000万ドルを助成することを明らかにした。

選出された研究チームが取り組むプロジェクトは、

①プリンストン大学（Princeton University、ニュージャージー州）が主導し、ペンシルバニア大学（University of Pennsylvania）を含む大学3校がパートナー研究機関として取り組む、セキュリティの脆弱性及びコンピュータ・エラーの原因となる可能性のあるソフトウェアのバグ排除を目的とした「奥深い詳述の科学（The Science of Deep Specification）」

②ボストン大学（Boston University、マサチューセッツ州）が主導し、マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology：MIT）のリンカーン研究所（Lincoln Labs）がパートナー研究機関として取り組む「進化可能な生きているコンピュータ　～合成生物学的システムの応用可能性・性能・制限に関する理解と定量化～（Evolvable Living Computing — Understanding and Quantifying Synthetic Biological Systems’ Applicability, Performance, and Limits）」

③コーネル大学（Cornell University、ニューヨーク州）が主導し、カリフォルニア工科大学（California Institute of Technology）を含む大学11校がパートナー研究機関として取り組む「コンプ・サステ・ネット　～コンピュータ・サステナビリティの裾野拡大（CompSustNet: Expanding the Horizons of Computational Sustainability）」の3件である。

National Science Foundation： NSF commits $30 million to expand the frontiers of computing