米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2015年9月21日、嗅覚の謎を解明し、脳に関する全般的理解を深めるための学際的研究プロジェクト3件に対し、総額1,500万ドル超を助成することを発表した。これらの助成は、NSFの生物科学局（Directorate for Biological Sciences：BIO）と数学・物理科学局（Directorate for Mathematical＆Physical Sciences：MPS）から拠出される。同助成を受給する研究は、同年6月にジャネリア・ファーム研究キャンパス（Janelia Farm Research Campus、バージニア州）で開催されたNSF嗅覚アイデア・ラボ（NSF Olfactory Ideas Lab）のワークショップに参加した研究者30人が提出した提案書の中から選出された。今回助成を受給する研究プロジェクト3件は以下の通り。

・コロラド大学（University of Colorado）のジョン・クリマルディ氏（John Crimaldi）ら7人が主任研究員を務める「嗅覚のナビゲーション　～自然環境下における動的コンピューティング～（Olfactory Navigation: Dynamic Computing in the Natural Environment）」

・アリゾナ州立大学（Arizona State University）のブライアン・スミス氏（Brian Smith）ら4人が主任研究員を務める「嗅覚信号解読のための自然の臭いによる刺激の利用（Using natural odor stimuli to crack the olfactory code）」

・デューク大学（Duke University）の松波宏明氏ら6人が主任研究員を務める「哺乳類の嗅覚信号の分析（Analysis of the mammalian olfactory code）」

URL1: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=136333&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click