米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2015年11月2日、2012年に発表された米国ビッグデータ研究開発イニシアティブ（National Big Data Research and Development Initiative）を基盤として立ち上げられた、産学官連携のための枠組みを形成する「ビッグデータ地域イノベーションハブ（Big Data Regional Innovation Hubs：BDハブ）」プログラムを通して、データ科学イノベーションの地域ハブを設立するために、コンソーシアム4組に対して総額500万ドル超を助成することを明らかにした。今回助成を受給するのは、①北東部ハブ（Northeast Hub）となるコロンビア大学（Columbia University、ニューヨーク州）、②南部ハブ（South Hub）となるジョージア工科大学（Georgia Institute of Technology）とノースカロライナ大学（University of North Carolina）、③中西部ハブ（Midwest Hub）となるイリノイ大学アーバナ・シャンペン校（University of Illinois at Urbana-Champaign）、④西部ハブ（West Hub）となるカリフォルニア大学サンディエゴ校（University of California, San Diego）、カリフォルニア大学バークレー校（University of California, Berkeley）、及びワシントン大学（University of Washington）、の4組である。「BDハブ」プログラムは、「ビッグデータ及びデータ主導型発見のための新技術」を含む7項目の優先課題に関し、研究を実践へと移行させる場となる他、データ科学分野における次世代の人材教育・育成を行うことになる。なお、NSFは、「BDハブ」プログラムの次のフェーズである「ビッグデータ・スポーク（Big Data Spoke：BD Spokes）」プログラムに向けて、1,000万ドルを助成する予定である。

URL1: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=136784