【ニュース・アメリカ】米国科学財団(NSB)、STEM人材に関する報告書を発表

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)の政策策定機関である米国科学審議会(National Science Board:NSB)は、米国におけるSTEM分野での人材に関する報告書「STEM人材再考(Revisiting the STEM Workforce)」(URL1)を発表した。本報告書は、STEM分野での人材に関し、共通定義が存在しないことを強調しながら、STEM分野において働く者には、学位非保有者から博士号保有者、そして、幅広い分野及び職種が含まれているとし、それぞれが何らかの形で米国経済に貢献しているとしている。また、一般的に「STEM人材」と呼ばれる人々は「補助的人材」の複雑な集合体で、例えば「コンピュータ・情報科学者」という職業は10種類の異なる職業から成り立っているが、「STEM人材」と広範且つ一般化したことにより、この複雑さが見逃されていることを指摘している。さらには、個人がSTEM分野でキャリアを築く上で必要となるSTEM関連の知識及び技能が全く整理されていないことも判明したとしている。同報告書は、STEM分野の学位と職業を繋ぐパイプラインを重視するのではなく、STEM分野で働く能力のある優秀な人材を養成することを提案している。

URL1: http://www.nsf.gov/nsb/publications/2015/nsb201510.pdf
URL2: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=134866&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 研究者の雇用