米国科学工学医学アカデミー（National Academies of Science, Engineering, and Medicine）は2015年8月11日、広島県に所在する日米共同研究機関である公益財団法人放射線影響研究所（Radiation Effects Research Foundation：RERF）の主任研究員にロバート・ウルリック氏（Robert L. Ullrich）を任命したと発表した。同氏は、2015年6月にRERFを退職したロイ・ショア氏（Roy Shore）の後任となる。ウルリック氏は、2013年11月にRERFの准主任研究員として同研究所に入職したが、RERFで勤務する以前は、テキサス大学医学部（University of Texas Medical Branch）のがんセンター（Cancer Center）暫定所長などを務めた経歴を持つ。同氏は、イオン化放射線曝露後に発生するがんのメカニズム及びリスクに関する研究においては世界的に有名で、2012年には放射線科学分野における優秀な研究による貢献を称えて贈られる、放射線研究学会（Radiation Research Society）のフェイラ賞（Failla Award）を受賞している。

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