【ニュース・アメリカ】米国大学CAO、在職大学の学務面の成果には自信を持つ一方で、それ以外のミッション達成度には批判的

調査会社のギャラップ社(Gallup)がインサイド・ハイヤー・エド社(Inside Higher ED)からの委託を受けて実施した、米国大学の最高学務責任者(Chief Academic Officer:CAO)を対象とした調査の報告書「2017年インサイド・ハイヤー・エド大学最高学務責任者調査(2017 Inside Higher Ed Survey of College and University Chief Academic Officers)」が発表された。大学総長もしくは最高学務責任者654人からの回答を分析した結果、在職大学の学務面での健全性に関し、全体の86%が「優秀(excellent)」または「良好(good)」、12%が「普通(fair)」と回答し、「不良(poor)」または「不合格(fail)」と回答したのは1%のみで、学術成果には自信を持っていることが明らかになった。その一方で、大学のその他のミッションの達成度や大学の有効性に関しては、批判的な意見を持つCAOも多いことが明らかにされた。主な結果は以下の通り。

  • 「マイノリティ教員の採用に関する目標達成に自信がある」に「同意」または「強く同意」と回答したCAOは全体の31%である一方、「同意しない」「強く同意しない」と回答したCAOも31%。
  • マイノリティ教員採用の目標に関し、35%は非現実的と回答し、現実的と回答した29%を上回る。
  • 「マイノリティ教員採用数増加のためには採用決定のための新たな手段が必要」に「同意」または「強く同意」と回答したCAOは全体の62%である一方、「同意しない」「強く同意しない」と回答したCAOは20%のみ。
  • 教員のテニュア・昇進・昇給を検討するにあたり、学生からの評価を勘案すると回答したCAOは全体の85%で、私立大学が公立大学よりもその傾向が高い。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Inside Higher ED:2017 Inside Higher Ed Survey of College and University Chief Academic Officers

 

Inside Higher ED:Provosts in the Middle

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 研究人材の多様性、教員の養成・確保
統計、データ 統計・データ