【ニュース・アメリカ】米国大学教員の給与の高い分野は「ビジネス・経営・マーケティング」「司法専門職・司法学」「工学」及び「コンピュータ・情報科学」

大学人事専門職協会(College and University Professional Association for Human Resources:CUPA-HR)は、2015~16年度のテニュアトラックにある大学教員の給与に関する調査「2015~16年度高等教育教員給与調査(2015-16 Faculty in Higher Education Salary Survey)」の結果を発表した。全米の大学743校に所属するフルタイム教員24万1,491人のデータを検証した本調査結果によると、公立・私立大学において、教員の給与の高い分野は「ビジネス・経営・マーケティング」「司法専門職・司法学」「工学」及び「コンピュータ・情報科学」が上位4分野であることが明らかにされた。それ以外の主要な結果は以下の通り。

 

•大学教員の全般的給与中央値の増加率は公立・私立ともに2%で、過去2年間とほぼ同じ。
•「司法専門職・司法学」分野のテニュアトラック教員の平均基本給は9万5,606ドル(助教)~14万5,732ドル(教授)であるのに対し、非テニュアトラック教員では同7万8,571ドル~11万2,252ドル。
•教員の給与の低い分野の1つである「神学・宗教職」分野のテニュアトラック教員の平均基本給は5万6,590ドル(助教)~7万9,838ドル(教授)であるのに対し、非テニュアトラック教員では同5万2,468ドル~6万9,552ドル。
•新規に助教となった教員は、私立大学の教員全体の3.5%を占める一方、公立大学では4.2%。また、新任助教が最も多い分野は、公立大学では「物理学」であるのに対し、私立大学では「国土安全保障・警察・消防・保安関連サービス」。
•全般的に、高等教育機関においてはテニュアトラック教員の給与が最高。

 

College and University Professional Association for Human Resources:Instructors in Tenure-Track Positions Saw Highest Overall Median Salary Increase for 2015-16

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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