【ニュース・アメリカ】米国大学への留学生、約40%の大学で出願者数が減少

高等教育グループの米国大学学籍入学管理者協会(American Association of Collegiate Registrars and Admissions Officers:AACRAO)、国際教育研究所(Institute of International Education:IIE)、米国大学入学カウンセリング協会(National Association for College Admission Counseling:NACAC)、国際大学入学カウンセリング協会(International Association for College Admission Counseling:IACAC)、及び、NAFSA国際教育者協会(Association of International Educators:NAFSA)は、2017年2月に合同で実施した米国大学への留学を希望する学生に関する調査結果を発表した。米国大学250校超からの回答を分析した本報告書によると、米国大学の39%で留学生の出願数が減少していることが明らかになり、留学生募集業者は、学生及びその家族が米国ビザ及び外国人を歓迎しない米国の風潮を非常に懸念していることが明らかとなった。出願者数が減少したと回答した大学では、学士課程及び修士課程以上課程の両方で減少傾向が見られるという。これに対し、増加したと回答した大学は35%、変わらないと回答した大学は26%であった。国・地域別では、中東からの留学希望者数の減少が最も顕著で、39%の大学が学士課程で、31%が大学院入学希望者数が、それぞれ減少したと回答した。これは、米国大学留学生の出身国第11位であるイランを含む中東・アフリカ6カ国からの入国を禁止した、トランプ大統領による大統領令の影響が大きいと考えられている。また、2016年秋学期入学者からサウジアラビアからの留学生数が減少し、中国及びインドからの入学希望者も減少しているという。また、回答した大学の77%は、合格した留学生の中で実際に入学する学生の割合に関して懸念していることが明らかになった。

 

2017年3月13日

 

Inside Higher ED:Will International Students Stay Away?

地域 北米
アメリカ
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統計、データ 統計・データ