【ニュース・アメリカ】米国の著名大学、留学志望外国人学生への対応に改善の余地あり

国際教育選択プラットフォームを提供するオランダ拠点のスタディポータルズ社(StudyPortals)は2015年5月27日、英国非営利団体のブリティッシュ・カウンシル(British Council)と共同で実施した、世界著名大学による、留学を志望する外国人学生への対応に関する調査報告書「学生の目を通した世界著名大学(World’s Top Universities Through Student’s Eyes)」(URL1)を発表した。本報告書では、学生を覆面調査員として活用し、世界著名大学のウェブサイト情報や電子メールによる質問回答など、留学志望外国人学生への対応状況を調査した結果がまとめられている。これによると、対応が最も良かったのはベネルクス及びスカンジナビア諸国で、米国及びカナダの大学による対応は、オーストラリア及びニュージーランド、英国及びアイルランド、ドイツ語を母国語とする欧州諸国に次いで第5位であった。具体的に、米国・カナダの大学は、オンラインでプログラムを見つけることは容易であるものの、留学プログラムのウェブサイトの20%は、単位取得・プログラム開始日・プログラム期間などといった重要な情報が欠落していた。また、米国・カナダの大学に送信された電子メール1,000件のうち、半数は迅速に返信された一方で、20%は返信がなく、さらには、返信した大学の80%は、最初の返信以降、フォローアップのためのメール送信を行っていないことが判明した。この他、大学ランキング上位100位以内の著名大学の対応は全般的には良かったものの、401~500位の大学の対応が上位大学の対応を上回ることも明らかになった。

URL1: http://cdn.prtl.eu/mp/a2db0457.pdf
URL2: http://www.studyportals.eu/media/press-releases/1324/us-universities-face-challenges-in-communicating-effectively-with-prospective-international-students.html

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化、学生交流
統計、データ 統計・データ