【ニュース・アメリカ】歴史学博士号保有者に対する2015~16学年度の求人市場、大学教員の求人件数が減少する一方でそれ以外の役職の求人は増加

米国歴史協会(American Historical Association:AHA)は2017年1月11日、歴史学博士号保有者の求人市場に関する報告書を発表した。これによると、AHAの求人サイトに掲載された2015~16学年度のフルタイムの役職の求人件数は572件で、前学年度から2.6%減となり、4年連続で減少したことが明らかにされた。歴史学博士号取得者数も減少傾向にあり、2014~15学年度に新たに同博士号を取得した学生数は前学年度から3.1%減少しているが、総数は1,145人と過去40年間で2番目に多かった。572件の求人の内訳で最も多かったのは米国史の150件で、前学年度の128件から増加した。2番目に多かったのは欧州史は66件であったが、前学年度の87件から減少している。これに続くアジア史、ラテンアメリカ史の求人件数も、それぞれ53件から51件、30件から26件と減少している。その一方で、大学以外の機関からの求人及び大学の教員以外の役職の求人件数は、前学年度の14件から2015~16学年度は66件に増加した点が大きな特徴的傾向と言える。

 

American Historical Association:Conflicting Signals in the Academic Job Market for History

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ