【ニュース・アメリカ】新しくなったSAT、受験者数・得点は向上する一方で人種間での成績格差は依然として存在

カレッジボードは2017年9月26日、新しくなった大学進学適性試験(SAT)初年度の結果「2017年SATスイートプログラム結果(2017 SAT Suite Program Results)」を発表した。

 

今回発表された結果は、今後のSAT試験結果と比較する基準とされる。2015~16学年度に初めて導入されたSATスイートには、新しいSAT及びSAT予備試験(Preliminary SAT:PSAT)が含まれ、大学レベルの講座を受講するための準備で重要となる日常の授業で生徒が学ぶ内容が評価された。
また、2015~16学年度及び2016~17学年度のPSAT関連評価結果も発表され、数学、根拠に基づく読解、作文の点数は向上し、大学進学・就職準備を順調に進めている生徒の割合が増加している他、ほぼ全ての人口統計学的層・学年において、この傾向が見られることが明らかにされた。その一方で、人種間での成績格差は依然として残ったままという。

主な結果は以下の通り。

  • 2016~17学年度にSATもしくはPSAT関連の評価を完了した受験者数は730万人超で、前学年度から約10%増。
  • SATを受験した2017年高校卒業者数は過去最多となり、高校在学中に少なくとも1回SATを受験した生徒数は180万人超で、その93%に相当する170万人は新しいSATを受験。
  • 2016~17学年度にPSATを受験した10年生以上の生徒は約430万人で、前学年度から約4万6,000人増加。
  • 8年生・9年生を対象としたPSATの2016~17学年度受験者数は130万人で、前学年度から約41万7,000人(47%)増加。
  • PSAT平均点を2015~16学年度と2016~17学年度で比較すると、11年生では1,009点から1,018点に向上。人種別に見ると、アジア系生徒は1,130点から1,148点、黒人・アフリカ系生徒は885点から894点、ラテン系生徒では925点から932点、白人生徒は1,064点から1,075点にいずれも向上しているが、人種間での成績に格差。

なお、詳細結果は、以下より閲覧可能。
College Board:SAT Suite Program Results:2017

 

College Board:Scores on PSAT-Related Assessments Increase Across Demographics

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