教育省（Department of Education）監査総監室（Office of Inspector General：OIG）は2017年2月24日、高等教育法第4条（Title IV）の下で大学に支給される連邦学資援助（Federal Student Aid：FSA）の手続きを検証した最終報告書「リスクのある大学の特定と学生・納税者への損害軽減のための連邦学資援助手続き（Federal Student Aid’s Processes for Identifying At－Risk Title IV Schools and Mitigating Potential Harm to Students and Taxpayers）」を発表した。OIGは、2014年に経営破綻し、約7万2,000人の学生に影響を与え、3億5,000万ドル超の連邦学資ローン返済免除措置を取ることとなったコリンシアン大学（Corinthian College）のような事態を繰り返さないようにするために、教育省による財務面での監督を強化すべきと提言している。その中で、オバマ政権下で施行されたローン利用者保護規則（borrower－defense rule）を含む新たな財務監督手段を称賛している。但し、同規則は、営利大学を不当に攻撃したもので、主観的且つ過度に広義との批判もあり、連邦議会共和党及びトランプ政権下で廃止される可能性もあるという。

2017年3月1日

Inside Higher ED：Call for More Federal Oversight（監査報告書PDFあり）