【ニュース・アメリカ】教育省、遠隔教育を提供する高等教育機関に対する最終規則を発表

教育省(Department of Education)は2016年12月16日、オンライン講座のみの受講者300万人を含む遠隔教育受講者550万人超に対する監督及び保護の改善を目的とした規則の最終版を発表した。本規制は、高等教育法(Higher Education Act)によって義務付けられているように、高等教育遠隔教育を提供する教育機関が州政府によって認証・監督されている状況を確保するために、教育機関が教育省の連邦学資援助プログラムに参加する上での州政府による認証要件を明確にしたものである。また、同規制は、米国外で運用される米国大学に対する連邦・州政府による監督も取り上げている。139件のパブコメを参考にして最終的に作成された同規制が、法の抜け穴を封じるために定めた主要な内容は以下の通り。

  • 遠隔教育提供機関に対し、学生の登録を行う州の全てからの認証を受けることを義務付け。
  • 遠隔教育プログラムに対する学生からの苦情に関し、州政府による解決プロセスの記録を残すことを教育機関に対して義務付け。
  • 一般及び遠隔教育プログラムに登録した学生及び将来登録する可能性のある学生に対し、教育機関に対する不利な措置、返金方針、教育機関が州政府による適切なライセンス・証明書取得要件を満たしているか否かなどを含む遠隔教育プログラムに関する情報開示を義務付け。また、当該教育機関が認証されていない州に学生が引っ越した場合の措置を学生に対して説明することを義務付け。
  • プログラムの半分以上が米国外で運用されるキャンパスにおいて受講される場合、当該国政府による認証と教育機関の本部が所在する州による認証を受けることを義務付け。

なお、最終版規則は、2016年12月19日に連邦官報(Federal Register)で公示され、以下よりダウンロード可能。
Department of Education:Final regulations[PDF:717.56KB]

 

Department of Education:Education Department Announces Final Rule on State Authorization of Postsecondary Distance Education, Foreign Locations

地域 北米
アメリカ
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