【ニュース・アメリカ】教育省、米国大学が提供する職業訓練プログラムの修了者の典型的年収データを初公開

教育省(Department of Education)は2016年11月17日、米国大学が提供する職業訓練プログラムの修了者の典型的年収を提示したデータを初めて公開した。大学が提供する職業訓練プログラムは、卒業生が十分な収入を得ることができる内容とすることが、2015年7月1日付で施行された「十分な収入を得られる就職(gainful employment:GE)」規則で義務付けられている。テッド・ミッチェル教育次官(Ted Mitchell)は、今回発表されたデータに関し、職業訓練プログラム修了生が雇用市場で実際に得られる収入を提示するもので、大学の誇大広告に惑わされることなく、質の高い職業訓練プログラムを選択することができるとコメントしている。本データが提示する主な内容は以下の通り。

  • 全般的に見ると、公立大学が提供する修了証取得職業訓練プログラム修了者の年収中央値は、営利大学が提供する同プログラム修了者を約9,000ドル上回る。
  • 公立大学が提供するプログラム修了者は、営利大学提供のプログラム修了生と比較すると、看護学などといった高い収入を得ることが可能な分野を専攻する傾向が高い。
  • 営利大学提供の修了証取得職業訓練プログラム修了者の約3分の1は、フルタイム勤務者の年収中央値が連邦最低賃金(1万4,500ドル)を下回る。

なお、本データは、以下よりダウンロード可能。
Federal Student Aid:Gainful Employment

 

Department of Education:Education Department Releases New Graduate Earnings Data for Career College Programs

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 高技能職業人材の育成
統計、データ 統計・データ