教育省(Department of Education)は、主に営利大学の認証を行ってきた大学認証機関の独立大学学校認証協議会(Accrediting Council for Independent Colleges and Schools:ACICS)が保有する大学認証資格を剥奪することを提案した。
ACICSは、営利大学を中心として大学243校を認証しているが、これら大学には、2015年に連邦学資援助47億6,000万ドルが拠出されており、ACICSの大学認証資格が剥奪されると、これら認証された大学に在籍する学生80万人超に対する連邦学資援助資格も消滅する可能性がある。ACICSが認証し、監督責任のある大学には、2014年に経営が破綻したコリンシアン大学(Corinthian College)が含まれるが、連邦政府及び州政府による相次ぐ調査にもかかわらず、ACICSによる同大学の評価は「質の問題はほとんどない」というものであった。
このような現状を受け、13州の検事総長は、ACICSが保有する大学認証機関としての資格を剥奪するよう教育省に要求し、米国進歩センター(Center for American Progress)などを含む消費者団体連合も、これに同調していた。なお、ACICSの大学認証機関としての資格更新の如何は、今月末に連邦政府の委員によって審査される。
教育省が発表した提案は、以下より閲覧可能。
U.S. Department of Education’s On-Line Secretarial Recognition Submission Process.
Inside Higher ED:Getting Tough With a Gatekeeper