教育省(Department of Education)は4月22日、連邦政府認証の大学認可機関に対し、学生の成績を評価し、顕著な問題のある大学に対しては更なる詳細調査を実施するといった基準強化重視のため、新たな大学認可指標を提示した書簡を送付した。
大学認可機関に対しては、2015年に経営破綻したコリンシアン大学社(Corinthian Colleges)の学資ローン負債に関する取扱いなどに関連して批判が集中している他、2014年には卒業率33%未満の大学に対して連邦学資援助160億ドルが支払われたことが明らかにされるなど、その透明性を求める声が高まっている。
教育省のテッド・ミッチェル次官(Ted Mitchell)は、大学認可機関に送付した書簡内で、認可機関は柔軟性を持つと共に、リスクを抱える教育機関の資金について注視する責任を負うと言及し、新たな指標は、柔軟性の基準を提示するとともに、有効な監督に役立つ法令・規則基準を特定するものだとしている。
また、この日、民主党上院議員24人は、教育省に対し、大学認可機関の詳細調査を実施して、厳しい基準の強化を徹底させることを要請する連名の書簡を送付した。
なお、教育省から大学認可機関への書簡は、以下よりダウンロード可能。
Flexibility in Application of Accrediting Agency Review Processes; and Emphases in Departmental Review of Agency Effectiveness[PDF:791KB]
Inside Higher ED:Monitoring the Gatekeepers