【ニュース・アメリカ】州政府の高等教育予算の違いにより、公立大学授業料は州別に大幅な開きが存在

シンクタンクのアーバン・インスティテュート(Urban Institute)は2015年11月2日、高等教育における財政的障壁に関する報告書「公立高等教育における資金調達 ~州による違い~(Financing Public Higher Education:Variation across States)」(PDF)を発表した。本報告書は、2014-15学年度の公立大学における授業料や高等教育目的で拠出される予算などを州別に比較したものである。これによると、同学年度の高等教育州予算が学生1人あたり5,000ドル未満であった州は7州で、同1万ドル以上であった州も同じく7州であったことが明らかにされた。具体的には、拠出額最大のアラスカ州ではフルタイム学生1人あたり1万8,550ドルが州政府より拠出された一方、最小額であったニューハンプシャー州では同3,660ドルであった。この影響は授業料に反映されており、具体的には、同学年度の公立4年制大学の州在住者の年間授業料・手数料の全米平均は9,139ドルであったのに対し、最も低額のワイオミング州では4,646ドル、2番目に低額のアラスカ州では6,138ドルであったが、逆に最も高額のニューハンプシャー州では1万4,712ドルで、州によって非常に大きな開きがあることが明らかになった。

 

URBAN INSTITUTE:Financial barriers to college depend on where you live

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ