州高等教育経営責任者協会（State Higher Education Executive Officers Association：SHEEO）は2017年4月18日、州及び地方政府による高等教育に対する財務支援状況をまとめた年次報告書「2016年度州政府高等教育財務状況（SHEF：FY 2016－State Higher Education Finance）」を発表した。これによると、2016年度に州及び地方政府が高等教育に投入した金額は約900億ドルで2015年度から僅かに減少したが、学生1人あたりに対する拠出額が前年度の7,082ドルから6,954ドルに減少した主要な原因は、イリノイ州政府による行動教育に対する支援が前年度比80％減となったことによると分析されている。また、前年度と比較して州政府による拠出額が増加したのは33州で、イリノイ州を含む17州とコロンビア特別区及びプエルトリコでは拠出額が減少した。州及び地方政府による学生1人あたりの平均拠出額は、2008年度レベルを17％下回っており、45州において景気後退前のレベルを下回っていることが明らかにされた。それ以外の主な結果は以下の通り。
- 授業料収入増加率は前年度比2.1％で近年では最低。
- 2016年度のフルタイム相当在籍学生数は1,110万人で、前年度から僅かに減少。
- 教育支出全体において授業料収入によって賄われる金額の割合は47.8％で、過去最高であった2013年度の48％に迫る勢い。
なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
State Higher Education Executive Officers Association：SHEF：FY 2016－STATE HIGHER EDUCATION FINANCE［PDF:1.51MB］
State Higher Education Executive Officers Association：SHEEO RELEASES STATE HIGHER EDUCATION FINANCE FY 2016［PDF:124.45KB］
