大学学資ローンサービスを提供するサリー・メイ社(Sallie Mae)は2016年9月28日、市場調査会社のイプソス社(Ipsos)と共同で作成した報告書「2016年米国人の大学学費に向けた貯蓄(How America Saves for College 2016)」を発表した。これによると、子どもの大学学費に向けて貯蓄する親は全体の57%で2015年の48%から上昇し、平均貯蓄額は1万6,380ドルで前年の1万40ドルから増加したことが明らかにされた。また、子どもの大学学費を賄う自信があると回答した親は全体の55%で2015年の42%から上昇した他、貯蓄目標額を設定した両親の88%は達成する自信があると回答した。さらには、貯蓄目標額を設定した親の46%は、自動引き落としを利用して定期的に貯蓄を行っていることが明らかにされた。それ以外の主要な結果は以下の通り。
- 35歳以下のミレニアル世代の親は、65%が大学学費を賄う自信があると回答し、1960年~1970年代半ばに生まれたX世代の親の50%、ベビーブーマー世代の61%を上回る。また、平均貯蓄額は、ミレニアル世代が2万155ドル、X世代1万2,428ドル、ベビーブーマー世代1万8,323ドル。
- 税控除が受けられる529大学貯蓄プラン(529 plan)の利用者は全体の37%で前年の27%から上昇。また、529プラン利用者は他の貯蓄手段利用者よりも約25%貯蓄額が多い。
- 子どもの大学学費を支払う計画のある親の割合は51%で2015年の42%から上昇。また、学費を支払う計画のある親の平均貯蓄額は1万8,389ドルで、計画のない親の平均貯蓄額1万468ドルを上回る。