【ニュース・アメリカ】女性による特許申請の割合、学術界が他の領域を上回る

インディアナ大学ブルーミントン校(Indiana University Bloomington)情報科学・コンピュータ学部に所属する情報科学准教授のキャシディ・スギモト氏(Cassidy R. Sugimoto)らは、1976年~2013年に発行された米国一般特許約460万件を検証・分析した結果をまとめた研究論文「学術界の優位性 ~特許に見られる男女間格差~(The Academic Advantage: Gender Disparities in Patenting)」(URL1)をオンライン学術誌「プロス・ワン(PLOS ONE)」で発表した。本研究論文によると、女性による米国特許申請は、産業界・政府・個人と比較して学術界の割合が非常に高いことが明らかにされた。スギモト氏らによると、1976年~2013年の間に、女性が関与する特許の割合は、全領域において平均2~3%であったものが、産業界で10%、個人で12%、学術界で18%に増加したという。また、女性の関与する特許には、幅広い分野からの貢献者が含まれていることが多く、女性発明家は協力的且つ学際的な傾向が強いことが判明している。その反面、STEM分野における女性研究者は全体の約3分の1を占めているにもかかわらず、特許の割合はそれを大きく下回るなど、改善すべき点があることも明らかにされた。

URL1: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0128000
URL2: http://scienceblog.com/79182/patent-filings-women-risen-fastest-academia/#I1weDBZPTReboiFH.97

地域 北米
アメリカ
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