大統領府は2016年11月15日、高等教育におけるイノベーション促進を目的としたシンポジウム　「高等教育におけるイノベーションの勢いの維持～価格の低下と質の強化による公平性の増加～（Sustaining the Momentum for Innovation in Higher Education: Increasing Equity by Reducing Costs and Strengthening Quality）」を開催し、大学・起業・非営利団体のリーダー約200人が出席した。参加者の間での主な話題は、大半の予想を覆して次期大統領に当選したドナルド・トランプ氏（Donald Trump）の政権下での高等教育イノベーションの行方であった。しかし、教育省職員は、これまでの取組みを継続する姿勢を計画にし、デザイン会社のIDEO社と共同で支援するコンペ「高等教育の未来チャレンジ（Future of Higher Ed Challenge）」の実施を発表した。また、12月には、教育省の「米国教育技術計画（National Education Technology Plan）」を高等教育に重点を置いて補足する報告書を発表する予定であることを改めて発表した。教育省のテッド・ミッチェル次官（Ted Mitchell）は、トランプ政権移行チームは教育省との会談をまだ行っていないが、教育省側は、新政権下での同省リーダーが発表された時に向けた引継ぎ準備は整っているとしている。また、ミッチェル次官は、高等教育におけるイノベーションの流れは既にできており、高等教育コミュニティが今後もその流れを継続するであろうとコメントした。

EdSurge News：At White House Gathering on Higher-Ed Innovation, Trump Is the Elephant in the Room