【ニュース・アメリカ】大学院協議会(CGS)、米国大学院への留学出願状況を学位取得目的別に分析

米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)は、留学生による米国大学院出願状況を初めて学位取得目的別にまとめた報告書「2015年CGS留学生大学院入学調査 ~初期出願~(2015 CGS International Graduate Admissions Survey: Preliminary Applications)」(URL1)を発表した。これによると、学位取得目的は、出身国及び専攻分野によって大きく異なり、米国人大学院出願者と比較すると対照的である部分も見られることが明らかにされた。主要な調査結果は以下の通り。

・インド人大学院留学出願者の84%は修士課程または修了証取得課程に出願。また、修士課程出願者の占める割合が大きい国は、中国(64%)、サウジアラビア(60%)、台湾(52%)などである一方、修士課程出願者の占める割合が小さい国は、メキシコ(50%)、カナダ(45%)、ブラジル(43%)、欧州(35%)、韓国(30%)など。

・大学院留学出願者全体の中で博士課程への出願者の割合は37%であるのに対し、米国人大学院出願者では17%のみ。

・2015年秋学期の大学院留学出願者数は、前年同期比2%増の67万6,484人で、中国からの出願者数が3年連続して減少(2%減)したのに対してインドからの出願者数が大幅に増加(12%増)。但し、大学院留学出願者総数では中国が依然として最多(39%)でインドが第2位(28%)。

・大学院留学出願者の専攻分野では、工学(4%増)及び物理・地球科学(14%増)専攻者が顕著に増加し、STEM分野専攻者が全体の50%超。一方、米国人大学院出願者の中でSTEM分野専攻者は全体の16%のみ。

・ビジネス専攻の大学院留学出願者数は前年同期比2%減で、2004年以降で初めて減少。但し、出願者数は全専攻の中で3番目に多く、大学院留学出願者数全体の13%。

URL1: http://cgsnet.org/ckfinder/userfiles/files/Intl_I_2015_report_final.pdf
URL2: http://www.cgsnet.org/master%E2%80%99s-or-doctorate-international-students-applying-us-graduate-programs-clear-preferences-emerge

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化、学生交流
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