【ニュース・アメリカ】大学院協議会、留学生の米国大学院出願状況に関する報告書を発表

米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)は、留学生の米国大学院入学に関する3編の報告書の第1弾となる出願状況に関する報告書「2014年CGS留学生大学院入学調査結果 ~第1フェーズ:出願状況~(Findings from the 2014 CGS International Graduate Admissions Survey, Phase I:Applications)」(URL1)を発表した。本報告書は、大学308校から得られた回答を分析したもので、特に中国、インド、韓国、台湾、カナダ、メキシコ、ブラジルの7カ国出身の留学生と、中東、アフリカ、欧州の3地域出身の留学生に関しては、詳細なデータを収集している。これによると、2014年に米国大学院に出願した留学生数は前年比7%増で、2013年の前年比増加率の2%を大きく上回る他、上記7カ国及び3地域出身の学生数合計は、出願者数全体の約86%を占めることが明らかにされた。その他、以下のような詳細が記されている。

・中国人留学生数は米国大学院に出願した留学生全体の33%を占めるが、出願者数は前年比1%減

・インド人留学生数は留学生全体の18%を占め、出願者数は前年比32%増

・ブラジル人留学生の出願者数は前年比33%増で、2013年の前年比増加率25%からさらに増加

・アフリカ、中東、韓国、台湾からの出願者数は、前年と比較してそれぞれ6%増、7%増、5%減、4%減であるが、韓国及び台湾からの出願者数は三年連続で減少。

・専攻分野別では、工学、物理・地球科学、及び経営学の3分野への出願者数合計が全体の64%を占め、前年比増加率もそれぞれ14%、16%、及び7%と、増加率も他に比べて高い

・芸術・人文科学専攻出願者数は前年比3%増、社会科学及び心理学専攻出願者数は前年から変化がないのに対し、教育学専攻と生命科学専攻の出願者数はそれぞれ同1%減と6%減

・公立大学出願者数は前年比8%増であるのに対し、私立非営利大学は同4%増

・修士課程出願者数は前年比19%増であるのに対し、博士課程は同7%増

・回答した大学の55%は出願者数が前年よりも増加し、平均増加率は15%であるのに対し、44%が前年より減少したと回答し、平均減少率は13%

URL1: http://cgsnet.org/ckfinder/userfiles/files/Intl_I_2014_report_final.pdf
URL2: http://cgsnet.org/international-graduate-applications-rebound-preliminary-estimates-2014

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化、学生交流
統計、データ 統計・データ