【ニュース・アメリカ】大学教員の人口統計学的多様性、進みつつあるものの非常勤・パートタイムポジションが中心

米国教師保険年金協会(Teachers Insurance and Annuity Association of America:TIAA)は2016年8月19日、TIAA研究所(TIAA Institute)が大学教員の多様性に関する報告書「大学教員の多様性を見極める(Taking the measure of faculty diversity)」を発表したことを明らかにした。これによると、米国高等教育機関教員の内訳を人口統計学的に検証した結果、アフリカ系・ラテン系・米国先住民などのマイノリティが2013年には教員全体の12.7%を占めており、1993年の8.6%からは上昇しているものの、テニュア教員ではこれらのマイノリティの割合は10.2%に過ぎないことが明らかになった。また、女性の場合、教員全体では49.2%を占めているものの、テニュア教員では37.6%に留まった。白人男性が大半を占めていた大学教員において多様性は増加しつつあるものの、大学の種類・学術分野・教員の地位・テニュアの地位などによって未だ違いがみられる他、女性及びマイノリティ教員の増加は非常勤・パートタイムポジションに限定される傾向もあり、これはテニュアトラック職の減少の影響も受けていると分析している。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Teachers Insurance and Annuity Association of America:Taking the measure of faculty diversity[PDF:307KB]

 

Teachers Insurance and Annuity Association of America:TIAA Institute Report Finds Slight Gains in African American and Latino Faculty Over Past Two Decades

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価