【ニュース・アメリカ】大学図書館責任者、図書館の役割の変化を感じながら戦略の方向性を策定

非営利組織のイサカS+R(Ithaka S+R)は2017年4月3日、大学図書館の館長及びディレクターを対象として実施した調査結果「2016年イサカS+R図書館調査(Ithaka S+R Library Survey 2016)」を発表した。722件の回答を分析した結果、大学図書館責任者の戦略的方向性及び優先事項は、大学の種類や責任者の在任期間によって大きく異なることが明らかにされた。主な調査結果は以下の通り。

  • 図書館ディレクターは、サービスに対する予算割当増に期待し、指導・研究支援関連職が最も増加すると予測。
  • 図書館ディレクターは、学生の成功支援に深く関与し、回答者の約80%は図書館の最優先事項として学生の成功に対する支援を挙げているが、学生の成功に対する貢献を明確に表現することができた回答者は約半数のみ。
  • 蔵書はデジタル文書に変換されており、図書館ディレクターは、より多くの教科書以外の資料を含める蔵書拡大に関心を持ち、電子資料に対する支出増、印刷資料に対する支出減の傾向が続くものと予測。
  • 2013年の調査結果と比較して、必要なコンテンツを見つける場として大学図書館が第1位に挙げられるべきと考えるディレクターの割合は減少し、大学内でリサーチを開始する最適な場所は図書館と考えるディレクターも減少。
  • 大学図書館ディレクターは、大学からの支援の減少を感じながら戦略の方向性を策定。

ITHAKA S+R:US Library Survey 2016(調査結果報告書PDFあり)

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他