【ニュース・アメリカ】大学オンライン講座受講者数は着実に増加

大学オンライン講座提供会社のラーニング・ハウス社(Learning House)と市場調査会社のアスラニアン・マーケット・リサーチ社(Aslanian Market Research)は、大学におけるオンライン講座の実態に関する年次報告書「2014年オンライン大学生 ~需要と選好に関する総合データ~(Online College Students 2014:Comprehensive Data on Demands and Preferences)」(URL1)を発表した。第3回目となる本報告書は、大学オンライン講座の元受講生、現受講生、及び受講を考慮する受講生候補計1,500人を対象に実施した調査結果をまとめたものである。これによると、全般的な大学入学者数増加率が停滞する近年にあっても、オンライン講座受講者数は着実に増加しており、受講生の大半は就職状況改善を目的に受講していることや、受講生の約80%は早期に学位を取得するために過去の取得単位の算入をしていることが明らかにされた。それ以外の調査結果は以下の通りである。

・居住地から100マイル以上離れた大学のオンライン講座受講者の割合は、2012年の20%から2014年には46%に増加

・18種類のマーケティング・メッセージの中で、大半の回答者が関心を示した最も魅力あるメッセージは「就職率90%以上」

・回答者の中でフルタイム勤務者が占める割合は、2012年の60%から2014年は46%に減少した一方で、失業者が占める割合は、過去3年間で16%から30%に増加

・回答者の約90%がオンライン講座は教室での授業と同等もしくはそれ以上と回答し、全体の約3分の1はオンライン講座のみの受講を今後も希望すると回答

URL1: http://www.learninghouse.com/wp-content/uploads/2014/06/2014-Online-College-Students-Final.pdf
URL2: http://www.learninghouse.com/online-college-student-data2014-from-learning-house/

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育