非営利団体のRTIインターナショナル（RTI International）は、同団体所属の研究者が調査を行い米国教育統計センター（National Center for Education Statistics：NCES）から発表された大学のリメディアル授業の受講に関する報告書「米国公立2年制・4年制大学におけるリメディアル授業の受講　～範囲・経験・成果～（Remedial Coursetaking at U.S. Public 2- and 4-Year Institutions: Scope, Experiences, and Outcomes）」に関し、大学進学準備が不十分であった学生にとってはリメディアル授業は有効であるが、中程度以上の成績の学生にとっては効果が見られるとの証拠はないという結論に至ったことを明らかにした。本報告書によると、2003～2004学年度に米国大学に入学した学生の中で、公立2年制大学新入生の68％と、同4年制大学新入生の40％は、少なくとも1科目はリメディアル授業を受講したという。しかし、リメディアル授業の受講を完了した学生は、公立2年制大学では49％、同4年制大学では59％に留まったという。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
NCES：Remedial Coursetaking at U.S. Public 2- and 4-Year Institutions: Scope, Experience, and Outcomes［PDF:3.83MB］

RTI International：Many college students take remedial courses, but only some benefit, researchers find