【ニュース・アメリカ】国防総省、「DIUx」の下での2番目のイノベーション拠点をマサチューセッツ州ボストンに開設

国防総省(Department of Defense)のアッシュ・カーター長官(Ash Carter)は2016年7月26日、2015年にカリフォルニア州シリコンバレーに開設されたイノベーション拠点に続く2番目の拠点をマサチューセッツ州ボストンに開設したことを明らかにした。

 

これらの拠点は、国防総省がイノベーションへの投資と、米国の革新的な技術コミュニティに対するアウトリーチの1つのモデルとして立ち上げた「国防イノベーション部隊実験(Defense Innovation Unit Experimental:DIUx)」の下で、最先端の技術や科学者を始めとする専門家へのアクセスを確保するために、戦略的に配置されている。

 

また、カーター長官は、当初の「DIUx」に新たな機能を付加した「DIUx 2.0」を今年5月に発表し、これらの拠点を国防長官室の直接管轄下に置いて、技術系ベンチャー企業共同創業者で「F-16」戦闘機のパイロットでもあるラージ・シャー氏(Raj Shah)を含む4人が、パートナーシップ様式のリーダーチームを構成して指揮を執るように変更した。

 

「DIUx」の運用体系は、①新興商業技術を識別して戦場での利用可能性を調査する「ベンチャーチーム(Venture Team)」、②軍事目的での利用のために開発・適応が必要な技術を識別する「ファウンドリーチーム(Foundry Team)」、③イノベーターに対して国家安全保障上の問題を紹介したり、軍のことを起業家に紹介したりする「関与チーム(Engagement Team)、の3チームで構成され、「商業ソリューション・オープニング(Commercial Solutions Opening)」と呼ばれる革新的関与メカニズムを活用して、議会がプロトタイプに対する柔軟性ある権限を行使することにより、提案が承認されてから最短60日以内に資金の拠出を可能とするという。

 

Department of Defense:Carter Opens Second DoD Innovation Hub in Boston

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