【ニュース・アメリカ】国立衛生研究所(NIH)、研究助成申請の際に臨床前研究で使用する動物及び細胞の性別報告を義務付け

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は2014年5月14日、研究助成の申請をする際に、臨床前研究において使用する動物及び細胞の性別を報告することを義務付けると発表した。今回の変更は、性別による疾病の影響の違いを明らかにする上で役立つものと考えられる。NIH女性健康研究局(Office of Research on Women’s Health:ORWH)ディレクターのジャニン・クレイトン氏(Janine Clayton)は、研究で使用する動物の性別のバイアスが問題であると、NIHは長らく認識していたと述べている。動物実験では、発情周期が雌の動物の生理機能に影響を与えるため、研究結果に混乱が生じると誤って考えられていることから、研究者は雄の動物を使用する傾向にある。NIHの新方針は2014年10月から施行され、助成申請者は研究で使用する細胞及び動物の性別のバランスに関する計画を記載しなければならなくなり、雄と雌を同数にする必要はないものの、両方の性を必ず含むことが要件となる。NIHは、助成受給者がこの要件を満たしているかどうかを監視するとしている。

URL1: http://blogs.nature.com/news/2014/05/nih-to-require-sex-reporting-in-preclinical-studies.html

地域 北米
アメリカ
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