【ニュース・アメリカ】人文科学系分野の学士号取得者数、2012年~2014年で8.7%減

米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts&Sciences:AAAS)は、学士課程において人文科学系分野を専攻する学生に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。これによると、英語・英文学、歴史学、外国語学・文学、言語学、古典研究、哲学などといった中核的人文科学分野の学士号取得者数は、2012年~2014年の間で8.7%減少していることが明らかにされた。また、2014年の全ての学士号取得者の中で、同分野が占める割合は6.1%で、1948年以降最低であることも判明した。これまでに最も低かったのは1990年代前半の8%で、最高は1967年の17.2%であった。さらには、ジェンダー研究、芸術学、宗教学などを含めた広義の人文科学分野が占める割合は同9.9%であり、これも過去最低であった。
また、過去2年間での専攻学生数の低下率については考古学と古典研究が19%と低下率が最も大きく、最も専攻学生数の多い英語学及び歴史学ではそれぞれ8%と12%であった。一方、言語学、比較文学、民俗学などといった分野では専攻学生数が増加した。この他、準学士号取得課程では、人文科学分野での学位取得者数が増加していることが明らかになった。

 

なお、調査結果は以下から閲覧可能。
人文科学系学士号取得者に関する調査結果
同準学士号取得者に関する調査結果

 

Inside Higher ED:The Shrinking Humanities Major

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育