教育技術会社のブラックボード社(Blackboard Inc.)は2017年8月28日、高等教育の将来を検証した白書「未来の向こう側~今後20年の高等教育~(Future Forward:The Next Twenty Years of Higher Education)」を発表した。
本白書は、米国高等教育界のリーダー13人に詳細インタビューを行った結果に基づいて作成されたもので、米国高等教育の将来像、他の業界が高等教育に与える影響、技術が及ぼす学習機会の提供・評価方法の変化などを質問している。インタビューから導き出された重要なテーマは以下の通り。
- 現行高等教育システムは持続可能ではなく、変化を続け国際的な繋がりを持つ社会には相応しくない。
- 大学は、前進・収入増・在籍学生数増を継続させるためには、現行の事業モデルを変更しなければならない。
- 教員は、新技術を導入することで、知識の獲得ではなく学習の応用に重点を移行することができる。
- データ及びデータを行動に移す能力が、大学の新たな生命線となる。
- 大学の心臓部は人間である。新技術の導入は大学のごく一部に過ぎず、大学当局は、大学文化の変化のために教職員と協力しなければならない。
Blackboard Inc.:Blackboard Releases New White Paper on the Future of Higher Education(白書PDFあり)