【ニュース・アメリカ】ノースウエスタン大学学長ら、「優秀な教員は不出来な研究者」との関係は成り立たないとの研究結果を発表

ブルッキングス研究所(Brookings Institution)は2017年1月26日、ノースウエスタン大学(Northwestern University、イリノイ州)学長のモートン・シャピロ氏(Morton O. Schapiro)と同大学政策研究所(Institute for Policy Research)ディレクターのデービッド・フィグリオ氏(David Figlio)が執筆した研究報告書「優秀な教員は不出来な研究者か?(Are great teachers poor scholars ?)」を発表した。両氏は、2001年~2008年の同大学1年生のデータを使用して、テニュア教員の授業指導の質を2つの手段で検証・評価した。1つ目の手段は、教員の担当する授業の分野の非専攻学生が当該分野に専攻を変更した割合から、教員の精神的影響力を検証した。2つ目の手段は、教員の担当する分野の上級クラスにおける学生の成績から、学習レベルの深さや教員の学生に対する長期的価値を検証した。一方、教員の研究における卓越性も2つの手段で検証・評価した。1つ目の手段は、同大学の年次夕食会において研究内容が表彰される教員の確認で、2つ目の手段は、各教員に関し、研究結果発表の頻度と影響度を評価する「H指数(h-index)」の算出であった。これらを分析した結果、同大学の教員には「優秀な教員は不出来な研究者」という関係が成立しないことが明らかになった。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
BROOKINGS:Are great teachers poor scholars?[PDF:331.53KB]

 

BROOKINGS:Are great teachers poor scholars?

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
その他 その他