【ニュース・アメリカ】トランプ大統領、研修生制度の拡大を目的とした大統領令に署名

トランプ大統領は2017年6月15日、代替教育提供者に門戸を開き、連邦政府が進める職業研修生プログラム(apprenticeship program)において業界グループに更に積極的な役割を与えることを通して研修生制度を拡大することを目的とした大統領令に署名した。

 

本大統領令は、研修生制度の促進を支援するために連邦タスクフォースの編成を指示している他、大統領は、多くの産業界による研修生制度の策定を妨げてきた連邦政府による制限を排除し、企業・組合・業界グループ・連邦省庁などが新しい研修生制度を運用できるようにすると発言した。現在、連邦政府に登録された研修生制度の下で、約50万5,000人が働いているが、同プログラムに参加するためには雇用主による申請が必要で、登録手続きが不必要に面倒であるとの意見が多く聞かれる他、これらの研修生プログラムに対する連邦政府補助金は非常に少額もしくは皆無で、その結果、労働力全体の中で研修生が占める割合は0.3%に留まっているとの批判を受けている。その一方で、連邦プログラムには、研修生を保護し、質の高い労働・学習経験を確保するために、時給や労働時間などに関連する様々な基準が含まれている。今回発令された大統領令では、政府及び大学以外の組織による研修生プログラムの設立を連邦省庁が支援することを奨励している。なお、米国商工会議所(U.S. Chamber of Commerce)やビジネス円卓会議(Business Roundtable)などといった業界グループは、同大統領令の発令を歓迎する声明を発表している。

 

The White House:Presidential Executive Order Expanding Apprenticeships in America

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 若手研究者育成
社会との交流、産学官連携 産学官連携